工房のご紹介

若き工芸士の集う宗教美術工房

当工房には、これからの仏具業界を背負っていく20代・30代の若き工芸士が多数所属しています。
この世界では携わった年数の長さが一つの評価基準ではありますが、若いからと言ってその作品が劣るわけではありません。
もちろん、熟練の職人たちも負けてはいません。
昔からのベテランの技術や経験を伝え、若い職人が新しい視点でそれらを取り入れながら日々の作業に没頭しています。

時代の重みを感じながら修復に臨む

古く何世代も前から伝えられた仏像や仏具は、時代を経るに従ってその美しさを増すものです。
それらの仏像や仏具を修復することは、それらが今まで歩んできた年月の重みと、現代まで残してきた先代たちの想いを尊重し、それらを含めて次の世代に手渡すということです。

当工房ではそれら仏像や仏具の歴史的な重みを感じながら、工芸士が心を込めて修復作業にあたります。

堂内全域をカバーする作業領域

当工房の作業領域は彫刻にとどまらず、木地、彩色、截金、漆工、金工、塑像など多岐にわたります。また多くの工芸士が幾つか複数の作業領域を持ちます。
それにより当工房だけで寺院堂内すべての制作・修復をお引き受けすることができます。

彫刻、塑像

鑿(のみ)や彫刻刀を使って木材を削る木彫刻、粘土を使って形作る塑像です。
大きく分けて仏像・仏具の仏像彫刻と社寺を彩る欄間など作る堂宮彫刻があります。
木目そのままの木地仕上げのほか、彩色や金箔で仕上げます。

彩色・截金

カラフルな極彩色、自然な色合いの淡彩色、古く見せる古色仕上げな どがあります。
截金(きりかね)は、線状に切った金箔で様々な模様を描き出す手法です。

漆工

仏像仏具を漆で塗ります。漆で仕上げることもあれば、金箔や彩色の下地として塗ることもあります。乾漆は、和紙や布を漆で塗り固めて作ります。

金工

仏像の装身具や仏具の飾り金具を作ります。

堂内装飾・その他

堂内のご本尊・厨子を中心に仏像・仏具・障壁画・天井絵・装飾具など、お堂内陣のデザイン・改装を丸ごと手がけます。また、手芸は裁縫や刺しゅうで細かな装飾具・装飾品を作ります。